Location
〒389-0102 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1067-9 ハーモニーハウス
私たちは別荘地軽井沢の歴史や文化を守り、軽井沢が日本一の別荘地であり続けるために、 軽井沢になくてはならない企業を目指しています。
当社がメインで携わっている事業は歴史的建造物を活用したビジネス。35年前に吉村順三氏が設計した音楽ホール兼合宿施設で、所有する公益団体が財政的に持ちきれないので、町に寄附するか更地にして分譲するかという話があがりました。二度と建てることはできないほど素晴らしい造りで、「そういうことであれば私たちに貸して欲しい」と交渉をして、現在カフェとシェアハウスと貸別荘の3つの事業で建物を保存していくという活動をしています。 軽井沢は別荘地ということを多くの人に知ってもらいたいということ、それが私たちの想いです。今は若い人を中心に軽井沢はショッピングの町というイメージが根付き、別荘地・高級なイメージが低下していることを私たちは危惧しています。こうした歴史的な建物を知ってもらうことで、軽井沢が別荘地であることを人々の心に根付かせたかったのです。カフェは若い人向けのメニューを用意し、軽井沢の環境と「軽井沢ゴルフ倶楽部」という超名門のゴルフ場もあるので、そうした話をすることで軽井沢ってすごい場所なんだということを知ってもらうきっかけにしたいと思い、事業を展開しています。
建物は細部に神が宿っているといえるほど、吉村順三氏らしさが生きています。計算された風の通り道やあとはロケーション。目の前に「軽井沢ゴルフ倶楽部」があるこの南ヶ丘という別荘地は、軽井沢ゴルフ倶楽部を作るために分譲されたもの。入会するのも難しいクラブは、建物の付加価値を上げているようなもので、これを伝えていくことが軽井沢の素晴らしさを伝えることになると思っています。 継承しようと思うと、何もしないででは続かない。永続的にビジネスとして建物が収益を上げながら守られていくのが大切なのです。また、軽井沢は人口2万人の小さい町ながら成功されている人が多く、そういう人と出会えることが町の強みだと思います。今後は成功した人たちと起業家をマッチングするためのプレゼンテーションの場を作っていきたいですね。そうすることで、新しい産業が軽井沢から生み出されたら面白いと思います。
フランスのパリでは新たな土地の開発はもちろん、建物を建てることすらできません。パリの不動産を所有するには既存の建物をリノベーションして使うしかなく、そのおかげで素敵な街並みが維持されています。 軽井沢も同じで、規制を強化して景観を維持し、別荘地としての価値を上げていくことが更なるブランド化に繋がるのではないでしょうか。「世界の模範になる洗練された別荘地・軽井沢」を私たちは目指しています。